「豊かな島」_ 豊島(てしま)
瀬戸内海国立公園に浮かぶ人口1000人余りの小さな島
電車を乗り継ぎ、船に揺られ到着
自転車で自然豊かなこの島の散策へでかけた
豊島美術館
アートスペースまでの遊歩道
果しなく深く存在する緑と
果てしなく続く海が案内人となる
狭い入り口から足を踏み入れた瞬間
なぜだか涙が溢れそうになった…
なぜだか涙が溢れそうになった…
言葉では言い表せないものがそこに
柱ひとつない広いひろい空間にふたつの大きなの穴
そこが自然の出入り口になっていて、周囲の風や音、光を取り入れ
そこが私たちと自然を繋ぐ魔法の扉のようにも思えた
ここは非日常であった…なのにそれが心地よく心を豊かにしてくれた
スタッフの方とお話をさせてもらった
「私ここに毎日来られてしあわせなんです…」と
その言葉が全てを語ったように思えた
春夏秋冬、毎日繰り広げられる自然の変化を体感できる場所
当たり前にある自然、それが当たり前でないことを教わる場所
自然に守られ生かされていることに
そっと 'ありがとう' と言いたくなるような場所でもあった
そっと 'ありがとう' と言いたくなるような場所でもあった
時間が許す限りここへずっといたかった
時間というもの自体ここには存在していなかったかもしれない
アートと自然と人が響き合う島
そんな島が抱える産業廃棄物不法投棄事件
2003年から本格処理を始め今年度末を予定していた処理完了の時期を3年以上延長した
という記事を今朝読んだ
豊島には古くから「お接待」と言われる風習があり
訪れる人々を暖かくおもてなしをする心が根付いているそうです
訪れる人を歓迎し豊かにしてくれる島の人々が
本当に豊かな暮らしを取り戻せるのはいつになるのだろうか
そんな日が一日も早く訪れるようお祈りします